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arena競パンのアイデンティティ ヒップライン



カテゴリー:まじめな知識 


競パンのサイドからヒップにかけてのラインにアイデンティティをみるという、理屈っぽい話シリーズの第二弾は、長く二大競泳水着ブランドのひとつとしてspeedo系と人気を二分するarena。

speedoがサイドの布面積を少なくして、たぶん脚の動かしやすさを追求していて、その結果のシャープな外見であるのに対して、arenaは「ヒップを包んでブレを抑える」というポリシーだ。

過去記事「ここまでするか!?な競パンフェチ向け別注arenaのトムスポーツ」に書いたのは、ブレないarena競パンのポリシーを曲げてまで競パンフェチの要望をとりいれたことに驚いたというのが話題の中心だ。今回の記事と併せて読んでもらえると、管理人の思いはより伝わると思う。

競パンにはファッション性ももちろんあるけど、スポーツ用品なのだからまず機能があって、その結果のカタチであるのがタテマエなのだが・・・


speedoとは変曲点の位置が違うS時ライン

arenaの競パンは、脇からヒップにかけてのラインがS字を描くのはspeedo系と同様だが、変曲点が中央ではなく下の方に来る。ヒップを包んでブレを抑えるという、arenaの競パンの機能を実現するため、細い脇をバックに向かって早めに太くしていくので、こうなるのだろう。


競パン arena サイドのライン リミック SAR-4111



その結果、バックスタイルはヒップのカタチが整形されるのと、ボックスに近づいた見栄になる。

もし多くの競パンフェチが好むような、脇の細さがどんどん続くようなラインにすると、ケツの下部が露出しやすくなって、アパレルブランドのリゾート用ビキニのようなつくりになってしまうだろう。こうなったら、もう競泳用とはいえない。


競パン arena バックスタイル リミック SAR-4111



真後ろから見ると最近の、ぎりぎりまで小さくなったボックスのバックスタイルにかなり近いと感じるけど、どうだろう。

では競パンフェチのほとんど全員が、シャープにYの字になっているラインがいいと思うかというとそうでもなく、整形され四角っぽいこのカタチがいいという意見も、少数だけどある。


ヒップのブレを抑えるカタチを見る

マネキンはカタチが変わらないので、実際に穿いた写真でバックスタイルを見てみる。
脇からヒップにかけてのS次ラインの、変曲点をarenaのように後ろに持ってきた方が、生地やゴムの張力をヒップの整形に生かすのに、より効果的なのかな?と思わせてくれる。


競パン arena ヒップのブレを抑えるバックスタイル



この競パン、真後ろのカットだけ見ると脇が広いように見えるけど、そんなことはない。先日紹介した「ウォーターボーイズ選手権2 京都府立山城高等学校」が穿いていた競パンと同型番の異色で、カットはリミックだから、3.5cmくらいしかない。古いモデルだけどいまも大切にしていてプールで穿くこともあります。


あとがき

このように、競パンは目的外使用も多いし管理人は全然否定しないけど、あまり逸脱するのもね。
スポーツ用品という地位がいまだに揺らがないからこそ、競パンに強い魅力を感じるという考え方もあるだろう。ジョックストラップ(通称ケツ割れ)みたいに、ほぼアダルトグッズ化してもね。あれはあれで、スポーツ用品として日本人にはなじまない明確な理由があるのだけど。

見栄の前に、まずスポーツ用品としての機能があって、その結果のファッション性なのだということだ。ずっとブレなかったarenaのアイデンティティを、競パンフェチの要望を受け入れて別注カットをつくってしまったスポーツブランド、arenaに驚いたのは、そーいうことです。




関連記事:speedo競パンのアイデンティティ ヒップライン

「ここまでするか!?な競パンフェチ向け別注arenaのトムスポーツ」


コメント

内容と関係なくてすみません…。
ハイドロCDと同じくらい脇幅が狭い競パンはありますか?

こうやって説明されるとちょっとピント来るような……
vタフ後ろから見たときにボックスっぽく見えるのもこれに近いのかな

スポーツブランドの威光

>スポーツ用品という地位がいまだに揺らがないからこそ、競パンに強い魅力を感じるという考え方もあるだろう。

まさに私もその一人です!ただ今回記事のように、機能面等にまで細かく言及できるほどの能力や感覚を持ち合わせていない身としては・・・

>見栄の前に、まずスポーツ用品としての機能があって、その結果のファッション性なのだということだ。

ここまで考えが及ばず、(白アシのような特異な例を除けば)有名スポーツブランドのロゴが競パンに付いているだけで一安心・・・という感覚になりがちでして。

だからその意味でトムスポーツは上手いのだと思いますね。やはりspeedoやarenaといったネームバリューによって、AQUXとかではなくここの別注品にするという人も多いでしょうから。
(金のない私の場合、値段が高いことで自ずと歯止めがかかっていますが。あとは過去記事のおかげで、ここからの購入意欲自体下がり気味ということもあり・・・(^^;))

ところでそのarenaの別注カットですが、新speedoの別注 SD73A51N の対抗馬という位置付けでしょうかね?値段も同じ7340円ですし。
(ゴールドウインvsデサント、双方アイデンティティを覆しての争い?・・・というか仕掛け人・トムスポーツの思惑通りに事が進んでいるだけ?)

Re: タイトルなし

> ハイドロCDと同じくらい脇幅が狭い競パンはありますか?

いまのスポーツブランド現行品にはなさそうですが、asicsのspurTexで、脇が狭く仕上がっている個体を
リアル店舗で探すと見つかる可能性があると思います。

このモデルの写真を見ると、仕様よりも細く仕上がっている個体がありそうです。誤差が出やすい部分なので
同じモデルでもずいぶん違ってきますよ。

Re: タイトルなし

> vタフ後ろから見たときにボックスっぽく見えるのもこれに近いのかな

あらためてVタフの自撮りを眺めてみましたが、Vタフは脇幅がぐっと広いので、ボックスっぽい見た目になるのが自然な流れだと思いました。

Re: スポーツブランドの威光

> banさん

まさに、「リアルスイマーがかつて身につけていたスポーツブランドの競パン」、という線を外さないところがトム・スポーツの上手い部分で、魅了される人の心理をついていると思います。そうでなければ、今夏に売り出したような別注arenaなんてことにはならず、スポーツブランドの枠を外せば、AQUXのように、好きなようにできますからね。

スポーツブランドがどう考えているかは興味深いところで、想像すると今後はやりにくくなると思います。SD73A51Nも「透け防止素材」と書いてありますし、いつまでも、「イカニモ」な注文に応じてくれるということはないでしょう。個人的には、いままで十分儲けたのだから、もう満足じゃないの?というところです。

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kyopanlab

Author:kyopanlab
競パンフェチな元水泳部員
現役スイマー

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