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かつて、競パンパワーが新規利用者を遠ざけていたプール



競パンにはパワーが宿っている。そんな競パンパワーが、かつて新規利用者を遠ざけていたプールがある。調布市総合体育館屋内プールだ。結果的に、だけどね。(調布市民プールとは違うよ、紛らわしいね)


調布市総合体育館屋内プール 競パン


このプール、利用案内に必ず「水着は競泳用に限る」と書いてあったのだ。市報にも書いてあったし、建屋の屋外看板にも書いてあったような気がする。

スパッツが登場する2000年頃まで、“競泳用水着”はイコール“競パン”だったから、世間の人はビビってしまうというわけ。
実際には学校の体育の授業で穿くようなボックス型の、ナイロンのスクール水着でも全然かまわなかったわけだけど。

水泳部員とかじゃない一般人にとって、競パンを穿くというのは、かなり勇気がいることだったのは、今も昔も変わらないってことだね。

もちろん世間では競パンとは呼ばない。競パンを指す言葉はいろいろあるけど、“競泳用”もまた、競パンを意味していた。

10代の頃の友達のセリフが記憶に残っている。
「泳ぎたいんだけどさぁ、あそこ競泳用(競パン)穿かされちゃうからなあ」なんて言っていた。そして結局、一度も利用しなかった。

意地悪な管理人は、プール側が言いたいのはサーフトランクスみたいな遊び着はダメと言っているだけだと当時も理解していたけど、わざと教えてあげなかった。多分、競パンを穿かせたいと考えたからじゃないかと思うよ。せっかく都合良く誤解しているのだからね。

もうひとつ思い出がある。水泳部の部長が、「あそこのプールはレベルが高いから」。

これも競パンという線で読み解けばつながる。競パンを穿くような奴らしか来ないから、利用者の水泳のレベルが自然と高くなるというわけだ。

そんな状況だからこのプールの水温は低く保たれていたのだろう。泳げる人間にとって、今の多くのプールの、30℃以上の水温じゃ、熱がカラダにこもって思いっきり泳げないからね。

その名残がいまでも見られる。このプールのWEBサイトを開くと水温が29℃となっていて、市民プールとしては異例に低い。32℃くらいに設定しないとジジババから「寒い、寒い」の大合唱になってしまうのが現実なのにね。29℃といえば、東京体育館の屋内長水路と同じ水温設定だよ。29℃でも高めだと思うけど。

確かに当時このプールに行ってみると、貸し切りコースでもないのにリズムよくフリップターンを決めて泳ぎ続ける奴とかが普通にいて、ちょっと他のプールとは雰囲気が違った。それにひんやりとした水の感触も覚えている。

でも調布市の担当者、まさか「・・・競泳用に限る」の一文が新規利用者を遠ざける結果になっていたとは、夢にも思わなかっただろうね。

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kyopanlab

Author:kyopanlab
競パンフェチな元水泳部員
現役スイマー

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