カテゴリー:まじめな知識
前回記事、参宮橋プールでどうして細いブーメランパンツを穿く人が集まるのかなどかいたけど、そのときに、「泳げると一般客からの苦情が来ない」というようなことも書いた。
ここらあたりにはいくつかコメントをいただいたので、補足します。
プール監視員のはなしプールの監視員からの内部事情は、こうです。
細いブーメラン穿いたお客さんが入場してくると、監視台のスタッフは緊張し、監視ブース内には張り詰めた空気に満ちる。「変態かもしれないぞ?」
一同そのお客さんに視線が集まり、プールに入り泳ぐ様子を注視する。まともに泳げると、それまでの張り詰めた空気は無かったかのように、一気に緩む。泳げる人とわかると、苦情が来ないから。一般客は、泳げる人だと細いブーメラン穿いていても納得するみたいだ」
速く泳げる必要はないだろう「泳げる人」というのは、決して速く泳げるのが必須じゃない。ゆっくりでも、正しいフォームで泳げば、「泳げる人」とみてくれるはずだ。
空気感だと思う泳ぎを見るまでもなく、たとえ遠くて体つきがわからなかったとしても、しぐさでなんとなくわかるものだ、元水泳部員とか、マスターズをやっているとかだと。
プールサイドの歩き方、ゴーグルやキャップのつける仕草、荷物をプールサイドの棚に入れるときの所作、さまざまな要素から生まれる空気感、泳ぎだけじゃない。

この写真を見て、かなり腰パンしているけど、泳げそうな雰囲気だな、なんて思ったけどどうだろう。そう思わせるのは、空気感だろうと思う。
タレント関係では将来俳優などの芸能人を目指すタレント養成所での話しを参考として紹介し、終わりにしよう。
ふつう履歴書の特技欄に書く項目、たとえば中学校の部活で一年だけサッカーをやった程度では、「特技・サッカー」と書けないのが普通だ。ところがタレント養成所や、そこからのオーディションでの履歴書は違う。
1年でも経験していると、堂々と「特技・サッカー」と書いていいのだ。まったくの未経験者と違って、空気感がでるから、エキストラとしても使いやすくて都合が良い、未経験者とはまったく違うという事情がある。水泳だって同じだ。